多汗症について|新橋駅前まつだ皮膚科|皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科

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多汗症について

多汗症について|新橋駅前まつだ皮膚科|皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科

2026年7月27日

多汗症について

ー多汗症とはー

多汗症とは、気温が高いわけでもなく、激しい運動をしているわけでもないのに、日常生活に支障をきたすほど大量の汗をかいてしまう疾患です。汗をかくこと自体は体温を調節するために必要な生理現象ですが、多汗症では必要以上に汗が分泌されてしまいます。汗が出る部位は人によって異なり、手のひら・足の裏・脇・顔・頭部など局所的にみられる場合もあれば、全身に汗をかく場合もあります。特に手のひらや脇の多汗症は、仕事や勉強、人とのコミュニケーションに影響することもあり、精神的な負担につながるケースも少なくありません。

また、「汗っかきな体質だから仕方ない」と思われがちですが、多汗症は治療の対象となる疾患です。近年ではさまざまな治療法が登場しており、症状の改善が期待できます。

 

ーこんな悩みありませんか?ー

「人より汗の量が多い気がする」

「手汗で書類やスマートフォンが濡れてしまう」

「脇汗が気になって服の色を選んでいる」

「緊張すると汗が止まらなくなる」

「市販の制汗剤では全く効果を感じない」

「特に暑くない時でも汗が出る」

 

こんなお悩みありませんか?

 

多汗症の方は、季節を問わず汗に悩まされることがあります。特に緊張した時や、人前に出る場面で症状が強くなりやすく「また汗をかいてしまうかも」という不安から、さらに汗が増えてしまうこともあります。汗そのものだけでなく、洋服の汗ジミや臭いへの不安、人との握手を避けてしまうなど、日常生活や対人関係に影響することも少なくありません。

 

 

 

 

ー原因はー

多汗症は、汗を出す汗腺そのものに異常があるわけではなく、自律神経の働きが関係していると考えられています。

汗腺は交感神経によってコントロールされていますが、多汗症ではこの働きが過剰になることで、必要以上に汗が分泌されてしまいます。特に手のひらや足の裏、脇の多汗症では、自律神経の反応が強く関与しているとされています。

また、多汗症には明らかな原因がない「原発性多汗症」と、他の病気や薬剤の影響によって起こる「続発性多汗症」があります。続発性多汗症では、甲状腺疾患や糖尿病、更年期障害などが関係していることもあります。

症状の出方に応じて、血液検査を行い原因を検索することもあります。

 

多汗症に関連する要因

  • 体質・遺伝的要因
  • 自律神経の過剰な反応
  • 緊張や不安、精神的ストレス
  • 甲状腺疾患
  • 糖尿病などの内科的疾患
  • 薬剤の影響
  • 更年期によるホルモン変化
  • 気温、湿度の上昇
  • 辛い食べ物、アルコール、カフェイン

 

 

ー主な症状ー

多汗症には様々なタイプがあります。

手掌多汗症

手のひらに過剰な汗をかくタイプの多汗症です。緊張したときだけでなく、特に理由がないときでも汗が出ることがあります。症状が強い場合は、手のひらから汗が滴り落ちるほどになることもあります。

足蹠多汗症

足の裏に大量の汗をかくタイプの多汗症です。足裏はもともと汗腺が多い部位ですが、多汗症では必要以上に汗が分泌されます。靴の中が常に蒸れた状態になりやすく、不快感だけでなく、足の臭いや水虫などの皮膚トラブルにつながることもあります。また、素足で床を歩くと足跡が残ることもあります。

腋窩多汗症

脇に大量の汗をかくタイプの多汗症で、多汗症の中でも特に悩まれる方が多い症状です。気温や運動量に関係なく汗が出ることがあり、衣類に汗ジミができることで日常生活に支障をきたす場合があります。「汗ジミが目立たない服しか着られない」「人前で腕を上げるのが気になる」など、ファッションや対人関係への影響も少なくありません。

顔面多汗症

顔や額、鼻、頭部などに大量の汗をかくタイプの多汗症です。特に緊張やストレスを感じたときに症状が強くなることが多く、人と話す場面や会議、接客などで悩まれる方も少なくありません。顔は隠すことが難しい部位のため、「汗をかいていることを周囲に気づかれるのが恥ずかしい」「メイクが崩れてしまう」といった精神的な負担につながることがあります。

 

 

 

 

 

ー検査・診断ー

多汗症の診断は、発汗の部位・量・頻度・発症時期・日常生活への影響などを詳しく確認します。

診断には「原発性局所多汗症の診断基準」が用いられ、以下の条件が参考にされます。

・明らかな原因なく、6か月以上にわたって局所的な発汗が続いている

・左右対称に発汗が起こる

・週に少なくとも1回は多汗のエピソードがある

・25歳以前に発症している

・家族に同様の症状がある

・睡眠中には発汗が止まる

全身性多汗症が疑われる場合は、血液検査(甲状腺機能・血糖値など)で原因疾患の確認を行います。

 

 

 

 

 

ー治療についてー

多汗症の治療は、汗が出る部位や症状の程度、日常生活への影響などを考慮しながら行います。近年では保険適用の治療薬も増えており、「体質だから仕方ない」と諦めていた方でも症状の改善が期待できるようになっています。

外用療法(塗り薬)

まず治療の中心となるのが塗り薬です。近年は、汗を出す指令をブロックする「抗コリン外用薬」が登場し、多汗症の治療効果が大きく向上しました。これらの薬は、汗を出す神経伝達物質であるアセチルコリンが汗腺に作用するのを抑え、発汗を減少させます。通常は1日1回、毎日継続して使用します。効果の判定には約1か月程度継続することが推奨されています。

アポハイド®ローション(手のひらの多汗症)

アポハイド®ローションは、日本で初めて保険適用となった手掌(手のひら)多汗症専用の外用薬です。有効成分はオキシブチニン塩酸塩で、汗腺への神経刺激を抑えることで発汗を減らします。手のひらに1日1回塗布して使用し、紙が濡れてしまう、握手が苦手、パソコンやスマートフォンの操作に支障があるといった症状の改善が期待できます。

エクロック®ゲル(わきの多汗症)

エクロック®ゲルは、わき汗に対して使用する保険適用の外用薬です。有効成分のソフピロニウム臭化物が汗腺のムスカリン受容体をブロックし、発汗を抑えます。専用アプリケーターで脇に1日1回塗布するだけで使用でき、毎日の生活の中で比較的続けやすい治療です。臨床試験では、発汗量や生活の質(QOL)の改善が確認されています。

ラピフォート®ワイプ(わきの多汗症)

ラピフォート®ワイプも、エクロックゲルと同じくわき汗に対する薬剤で、使い切りタイプのシート製剤です。有効成分はグリコピロニウムトシル酸塩で、1枚のシートで両脇を拭くだけで薬剤を塗布できます。毎日1回継続して使用することで発汗を抑えます。

内服療法

外用薬だけでは十分な効果が得られない場合や、わきだけでなく手・足・顔・全身など複数の部位に汗が多い方には、内服薬による治療を行うことがあります。

プロバンサイン®とは

プロバンサイン®(一般名:プロパンテリン臭化物)は、多汗症の治療で古くから使用されている抗コリン薬です。

汗は、交感神経から放出されるアセチルコリンという神経伝達物質が汗腺を刺激することで分泌されます。プロバンサイン®はこの働きを抑えることで、全身の発汗を減らします。

塗り薬とは異なり、全身に作用するため、わきだけでなく手のひら、足の裏、顔、頭部など複数の部位に汗が多い方にも効果が期待できます。

このような方におすすめです

  • 外用薬だけでは十分な効果が得られない方
  • わきだけでなく、複数の部位に汗が多い方
  • 緊張すると全身の汗が増える方
  • イベントやプレゼンテーションなど、一時的に汗を抑えたい場面がある方

飲み方

通常は1日2~3回、食前または食間に服用します。

食事と一緒に飲むと吸収が低下するため、空腹時に服用することでより効果が期待できます。効果の現れ方や持続時間には個人差がありますが、服用後30分~1時間ほどで効果が現れ始め、数時間持続することが一般的です。

毎日継続して服用する方法だけでなく、「大切な会議や面接、結婚式など汗を抑えたい日に頓服として使用する」ことも可能です。

副作用について

プロバンサイン®は全身に作用するため、外用薬よりも副作用が出やすい薬です。

代表的な副作用としては、

  • 口の渇き
  • 便秘
  • 目のかすみ・ピントが合いにくい
  • 排尿しづらい
  • 動悸

などがあります。

また、汗を抑えることで体温が上がりやすくなるため、夏場や運動時には熱中症に十分注意する必要があります。十分な水分補給を行い、高温環境での長時間の活動は避けましょう。

使用できない・注意が必要な方

以下のような方では使用できない、または慎重な判断が必要です。

  • 閉塞隅角緑内障
  • 前立腺肥大による排尿障害
  • 重症筋無力症
  • 消化管閉塞などの重い消化器疾患
  • 高齢の方(副作用が出やすい場合があります)

現在治療中の病気や服用中のお薬がある方は、診察時に必ずお知らせください。

ボツリヌス療法(ボトックス注射)

主に腋窩多汗症(脇汗)に対して行われる治療です。ボツリヌストキシンを脇に注射することで、汗を出す神経の働きを一時的に抑制し、発汗量を減少させます。施術時間は比較的短く、治療後数日から数週間で効果が現れます。効果は一般的に数か月持続するため、汗の多い季節に合わせて治療を希望される方も多くいらっしゃいます。脇汗による汗ジミや着替えの回数が減り、生活の質の向上が期待できる治療法です。

浅草駅前まつだ皮膚科にて治療を行っています。

イオントフォレーシス

主に手掌多汗症や足蹠多汗症に対して行われる治療です。水道水を入れた容器に手や足を浸し、弱い電流を流すことで発汗を抑制します。定期的な治療が必要になりますが、薬剤を使用しないため、小児から成人まで幅広く行われています。特に手汗や足汗でお悩みの方に選択されることがあります。(浅草駅前まつだ皮膚科、新橋駅前まつだ皮膚科では行っていない治療方法です。)

ETS手術(胸腔鏡下交感神経切除術)

手術によって発汗を支配する交感神経を切断・遮断する方法です。手掌多汗症に対して高い効果が期待できますが、代償性発汗(他の部位に汗が増える)などのリスクがあるため、他の治療で効果が得られなかった場合の選択肢となります。(浅草駅前まつだ皮膚科、新橋駅前まつだ皮膚科では行っていない治療方法です。)

 

 

 

ー受診の目安ー

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以下のような症状がある場合は、皮膚科への受診をおすすめします。

 

✓汗の量が人より明らかに多い

✓脇汗や手汗で日常生活に支障がある

✓洋服の汗ジミが気になる

✓人前で汗をかくことがストレスになっている

✓市販の制汗剤では改善しない

✓汗が原因で仕事や学校生活に影響している

 

多汗症は、「体質だから仕方ない」と我慢されている方が多い疾患ですが、適切な治療によって症状の改善が期待できます。汗のお悩みは周囲に相談しづらいこともありますが、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。患者さまの症状や生活スタイルに合わせた治療をご提案いたします。

 

 

 

 

 

 

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