2026年6月07日

ー爪囲炎とはー

爪囲炎(そういえん)とは、爪の周囲に炎症が起こる皮膚疾患です。手の爪、足の爪どちらにも発症する可能性があります。爪のまわりが赤く腫れたり、熱を持ったように感じたり、痛みを伴うのが特徴で、悪化すると膿がたまることもあります。また「ひょう疽」と呼ばれることもあります。一般的には、「ささくれを無理にむしった」「深爪をした」「爪のまわりを触りすぎた」など、小さな傷をきっかけに発症することが多く、そこから細菌が入り込むことで炎症が起こります。しかし特に傷ができた覚えたなく自然に発症することもあります。特に手指は日常生活で頻繁に使用するため、刺激が加わりやすく、悪化しやすい部位でもあります。
また、水仕事が多い方やアルコール消毒を頻繁に行う方、ジェルネイルをしている方、アトピー性皮膚炎等で爪周囲の皮膚が荒れやすい方などは、皮膚のバリア機能が低下しやすく、爪囲炎を繰り返すことがあります。初期は「少し赤いかな?」程度でも、放置するとズキズキとした強い痛みが出たり、膿がたまって日常生活に支障をきたすこともあります。慢性化すると、爪の変形や凸凹につながる場合もあるため、早めのケアや適切な治療が大切です。
ーこんな悩みありませんか?ー
「爪の横がズキズキと痛い」
「指先が赤く腫れて、触れるだけで痛い」
「巻き爪が悪化して、爪の際がジュクジュクしてきた」
「爪のまわりが赤く腫れてきた」
「触るとジンジン痛む」
「ささくれを取ったあとから悪化した」
そんな症状はありませんか?
爪囲炎は、最初は軽い違和感だけのこともありますが、徐々に赤みや腫れが強くなり、指先を使うだけでも痛みを感じるようになることがあります。特に、家事や仕事で水に触れる機会が多い方では、炎症がなかなか改善せず、繰り返し悪化してしまうことも少なくありません。
ー原因はー

爪囲炎は、爪の周囲にできた小さな傷から細菌が侵入することで起こることが多い疾患です。例えば、ささくれを無理にむしったり、深爪をしたり、爪を噛む・いじる癖などによって皮膚にダメージが加わると、そこから細菌が入り込み炎症を引き起こします。特に黄色ブドウ球菌などの細菌が関与しているケースが多くみられます。また、水仕事や手洗い・アルコール消毒の頻度が多いと、皮膚が乾燥してバリア機能が低下し、細菌感染を起こしやすくなります。美容目的のジェルネイルや甘皮処理などの刺激がきっかけになる場合もあります。さらに、慢性的に刺激が加わることで炎症を繰り返し、治りにくくなることもあります。糖尿病や免疫力が低下している方では、悪化しやすいケースもあるため注意が必要です。
⊡原因となるもの
✓ささくれをむしる
✓深爪
✓爪を噛む・いじる癖
✓水仕事
✓アルコール消毒による手荒れ
✓ジェルネイル・ネイルケア
✓細菌感染
✓皮膚の乾燥や刺激
このように、爪囲炎は日常生活の中のちょっとした刺激や傷をきっかけに発症することが多い疾患です。
ー主な症状ー
特徴
爪囲炎では、爪の周囲に赤みや腫れが現れます。初期には軽い違和感だけのこともありますが、徐々に炎症が強くなり、押したときの痛みや熱感が出てきます。(急性爪囲炎)進行すると、膿がたまって皮膚が黄色っぽく見えることもあり、ズキズキした強い痛みを伴う場合があります。慢性化(慢性爪囲炎)すると、爪が凸凹になったり、変形することもあります。
⊡爪囲炎の特徴
✓爪周囲の赤み
✓腫れ
✓押すと痛い
✓熱感がある
✓膿がたまることがある
✓慢性化すると爪が変形することがある
症状
炎症が強くなると、指先を少し動かすだけでも痛みを感じるようになることがあります。特に、パソコン作業・家事・料理・洗顔など、日常的な動作で不便を感じる方も少なくありません。また、膿が自然に破れて出てくることもありますが、そのまま放置すると感染が広がり、さらに悪化することがあります。繰り返し炎症を起こす慢性爪囲炎では、皮膚が硬くなったり、赤みが長期間続いたりすることもあります。
⊡みられる症状
✓ジンジン・ズキズキする痛み
✓熱を持った感じ
✓膿が出る
✓指先を使いづらい
✓皮膚がただれる
✓繰り返し炎症を起こす
✓爪の変形
ー検査・診断ー
爪囲炎の診断は、症状の経過・原因となりうる習慣(深爪・水仕事など)・基礎疾患の有無などを確認します。
必要に応じて以下の検査を行うこともあります。
・細菌培養検査(原因菌を特定して適切な抗菌薬を選択する)
・真菌検査(爪水虫が関与していないか確認する)
見た目が似ている疾患として、
・ヘルペス性ひょうそ(単純ヘルペスウイルスによる感染)
・爪白癬(爪水虫)
などがあります。原因によって治療法が異なるため、正確な診断が重要です。
ー治療についてー

爪囲炎の治療は、炎症や感染を抑えることを目的に行います。症状の程度や進行具合によって、治療方法を選択します。
外用療法
軽症の場合は、細菌を殺す抗菌薬の外用薬を使用します。初期の段階で適切に治療することで、悪化を防げる場合があります。早期であれば薬だけで改善することも多いです。
内服療法
赤みや腫れが強い場合、膿を伴う場合には、抗菌薬の飲み薬を使用することがあります。炎症が広がっている場合にも行われます。
排膿処置
膿がたまって強い痛みがある場合には、局所麻酔をして小さく切開し膿を出す処置を行うことがあります。膿を排出することで、痛みが改善しやすくなります。
再発予防
深爪を避けることや、ささくれを無理に触らないことも重要です。引きちぎらず、ハサミ等で丁寧に処理しましょう。また、水仕事が多い方では手袋を使用し、保湿をしっかり行うことで再発予防につながります。足の爪囲炎の予防には、足に合った靴を選ぶことも重要です。慢性的に繰り返す場合は、日常的な刺激を減らしながら治療を継続することが大切です。
ー受診の目安ー
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以下のような症状がある場合は、皮膚科への受診をおすすめします。
✓爪の周囲が赤く腫れている
✓ズキズキした痛みがあり、触れるだけで痛む
✓膿がたまっている
✓何度も繰り返している
✓指先を使うのがつらい
✓巻き爪・陥入爪があり、爪の際がジュクジュクしてきた
✓市販薬を使っても改善しない、または悪化している
✓爪が変形してきた、爪と皮膚の間が浮いてきた
✓糖尿病などの基礎疾患があり、指の症状が心配
爪囲炎は、初期であれば比較的軽い治療で改善することもありますが、放置すると炎症が悪化し、強い痛みや膿を伴うことがあります。また、慢性化すると治りにくくなったり、爪の変形につながる場合もあります。我慢しているうちに悪化してしまうケースも少なくありません。気になる症状がある場合は、お早めに皮膚科へご相談ください。
