2026年6月03日

ー水いぼ(伝染性軟属腫)とはー

水いぼは、正式には「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と呼ばれる、ウイルス感染によって起こる皮膚疾患です。小さくて光沢のあるプツプツしたできものが特徴で、主に子どもに多くみられます。原因となるのは「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスで、皮膚と皮膚の接触や、タオル・浮き輪・ビート板などを介してうつることがあります。特にプールや集団生活の場で広がることが多く、兄弟間でうつるケースも少なくありません。水いぼ自体は痛みが少ないことが多いですが、かゆみを伴うことがあり、掻いてしまうことで周囲へ広がることがあります。また、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している方は、水いぼが増えやすい傾向があります。多くの場合は自然に治癒する疾患ですが、治るまでに数か月〜数年かかることもあり、数が増えたり炎症を起こすこともあるため、症状に応じた対応が大切です。
ーこんな悩みありませんか?ー
「兄弟やお友達にうつらないか心配」
「子どもの体にツルッとした小さなブツブツができた」
「プールに入っていいか心配」
「どんどん数が増えていて、どうすればいいかわからない」
「小さな丸いブツブツができている」
「表面につやがあり、中央が少しくぼんでいる」
「胸・お腹・脇・ひじ裏などに増えてきた」
「かゆみがあり掻いてしまう」
「兄弟や周囲にも似た症状がある」
「アトピー肌で繰り返し増えている」
こんなお悩みありませんか?
水いぼは、最初は数個だけでも、気づかないうちに増えていくことがあります。特に小さなお子さまは無意識に掻いてしまうことが多く、周囲の皮膚へ広がりやすいのが特徴です。また、「放っておいていいのかな?」「取ったほうがいいのかな?」と悩まれる保護者の方も多くいらっしゃいます。迷っている方も、まずは皮膚科でご相談ください。
ー原因ー

水いぼは、「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスに感染することで起こる皮膚疾患です。このウイルスが、皮膚の小さな傷や乾燥してバリア機能が低下した部分から入り込むことで、水いぼができます。特に子どもは皮膚がデリケートで、汗をかきやすく、掻きこわしもしやすいため感染が広がりやすい傾向があります。また、アトピー性皮膚炎や乾燥肌がある場合は、皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼができやすく、数も増えやすくなります。水いぼは感染力があり、皮膚同士の接触だけでなく、タオルや衣類、浮き輪、ビート板などを介して感染することがあります。特に保育園や幼稚園、学校、プールなど集団生活の場で広がることが多く、兄弟間でうつるケースも少なくありません。
⊡感染のきっかけ
・皮膚同士の接触
・タオルや衣類の共用
・浮き輪・ビート板などの共有
・プールなどでの接触機会
・掻き壊しによる自己感染
・アトピー性皮膚炎や乾燥肌
さらに、汗や摩擦などの刺激によって皮膚環境が悪化すると、水いぼが広がりやすくなることもあります。
このように水いぼは、ウイルス感染だけでなく、皮膚の状態や生活環境などさまざまな要因が関係して発症・拡大していく疾患です。予防のためには、皮膚を清潔に保ち、保湿を行いながら、掻き壊しを防ぐことも大切です。
ー主な症状ー

特徴
水いぼは、1mm~数mm程度の小さな盛り上がりとして現れることが多く、表面につやがあり、中央が少しくぼんでいるのが特徴です。色は肌色〜白っぽいことが多く、やわらかく見えることもあります。最初は数個だけのこともありますが、掻いたり触ったりすることで周囲へ広がり、徐々に数が増えていくことがあります。特に胸・お腹・脇・首・ひじ裏・膝裏など、汗をかきやすく擦れやすい部位にできやすい傾向があります。また、アトピー性皮膚炎や乾燥肌がある方では、水いぼが広範囲に増えることも少なくありません。
⊡水いぼの特徴
・小さな丸いブツブツができる
・表面につやがある
・中央が少しくぼんでいる
・肌色〜白っぽい見た目
・徐々に数が増えることがある
・掻くことで広がりやすい
症状
水いぼ自体は、強い痛みを伴うことは少ないですが、かゆみが出ることがあります。特に子どもは無意識に掻いてしまうことが多く、そこから炎症を起こしたり、周囲へ広がる原因になることがあります。また、水いぼが赤く腫れたり、ジュクジュクすることがありますが、これは体の免疫反応によって治る前兆として起こる場合もあります。一方で、掻き壊しによる細菌感染を伴うこともあるため注意が必要です。数が増えることで見た目が気になったり、プールや集団生活で不安を感じる保護者の方も少なくありません。
⊡みられる症状
・かゆみ
・赤みや炎症
・掻き壊しによる出血
・ジュクジュクする
・周囲へどんどん増える
・見た目が気になる
症状が強い場合や、急激に増えている場合には、早めに皮膚科へご相談ください。
ー検査・診断ー
水いぼの診断は、ドーム状の光沢のある小さなブツブツという特徴的な見た目から、多くの場合は視診のみで診断できます。
見た目が似ている疾患として、
・尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)
・汗管腫(かんかんしゅ)
・稗粒腫(はいりゅうしゅ)
・ニキビ
・毛包炎
などがあります。自己判断での処置は感染を広げるリスクがあるため、まずは皮膚科での正確な診断を受けましょう。
ー治療についてー

水いぼは自然に治ることもありますが、数が増えている場合や、かゆみ・炎症が強い場合、周囲へ広がっている場合には治療を行うことがあります。症状や年齢に合わせて治療方法を選択します。
摘除
専用のピンセットを使用して、水いぼの内容物を取り除く治療です。
昔から行われている標準的な治療法で、その場で病変を除去できることが特徴です。
必要に応じて麻酔テープを使用することもあります。
メリット
・その場で除去できる
・効果が確実である
・少数の水いぼに適している
デメリット
・痛みを伴う
・麻酔テープが必要になることがある
・出血やかさぶたができることがある
・傷跡が残ることがある
このような方におすすめ
・できるだけ早く治したい方
・水いぼの数が少ない方
炎症やかゆみを抑える塗り薬を使用することがあります。皮膚の状態を整えることで、水いぼの広がりを防ぐ目的もあります。
ワイキャンス(カンタリジン外用)
ワイキャンス®は、水いぼに直接塗布する治療薬です。塗布後に水いぼ部分へ反応を起こし、治癒を促します。
従来のピンセットによる摘除と比較して、治療時の痛みが少ないことが特徴です。
薬剤在庫の関係で、ワイキャンスを用いた治療を希望される場合は事前にご連絡をいただけると確実です。
メリット
・治療時の痛みが少ない
・麻酔テープが不要
・小さなお子様でも治療を受けやすい
・摘除に抵抗がある方にも適している
デメリット
・治療後に赤みや水ぶくれができることがある
・効果には個人差がある
・複数回の治療が必要になることがある
・傷跡が残ることがある
治療後の注意点
治療後に赤み、水ぶくれ、かさぶた、軽い痛みがみられることがあります。通常は自然に改善しますが、症状が強い場合はご相談ください。
M-BFクリーム
MBFクリームは、ご自宅で塗布していただく外用治療です。
水いぼに対する免疫反応を促し、徐々に改善を目指します。痛みがほとんどなく、ご家庭で継続できることが特徴です。
メリット
- 自宅で治療できる
- 痛みがほとんどない
- 小さなお子様でも使用しやすい
デメリット
- 効果が現れるまで時間がかかる
- 効果には個人差がある
- 病変数が多い場合は改善まで長期間かかることがある
- 保険適応外である
このような方におすすめ
- 痛みのある治療を避けたい方
- 通院回数を減らしたい方
- 少数~中等数の水いぼがある方
経過観察
症状が少なく、強い炎症がない場合には自然治癒を待つこともあります。ただし、治るまでに時間がかかることもあるため、定期的に状態を確認していきます。
ー受診の目安ー

以下のような場合は、皮膚科への受診をおすすめします。
✓水いぼがどんどん増えている
✓かゆみが強く掻いてしまう
✓赤く腫れている
✓兄弟や周囲へ広がっている
✓アトピー肌で繰り返している
✓市販薬で改善しない
✓子どもの体に光沢のあるブツブツができた
✓かきむしってジュクジュクしてきた
✓自然に治るか、治療すべきか判断に迷っている
「そのうち治るかな」と様子を見ているうちに、胸やお腹だけでなく腕や足など広範囲へ増えてしまうこともあります。見た目が気になったり、プールや集団生活で不安を感じる保護者の方も多くいらっしゃいます。
水いぼは、お子さまの年齢や症状の程度、生活環境によって適した対応が異なります。無理に自己処理をすると炎症や感染の原因になることもあるため、「取ったほうがいいのかな?」「このまま様子を見ても大丈夫かな?」と迷われる場合は、お気軽に皮膚科へご相談ください。
