2026年3月09日

ー水虫(足白癬)とはー
水虫は、正式には「足白癬(あしはくせん)」と呼ばれる皮膚の感染症で、白癬菌というカビの一種が足の皮膚に感染することによって発症します。日本では非常に身近な皮膚疾患のひとつで、成人の数人に一人が経験するといわれています。白癬菌は高温多湿の環境を好む性質があり特に夏場や蒸れやすい環境では感染しやすく、梅雨から夏にかけて症状が悪化する方が増える傾向があります。汗をかきやすい足は特に感染しやすい部位で、靴や靴下の中は蒸れやすく、菌にとって増殖しやすい条件がそろっています。また、ご家庭のバスマットやスリッパ、温泉や銭湯の脱衣所、プールの更衣室などで白癬菌が付着することがあります。白癬菌が皮膚についてもすぐに発症するわけではありません。しかし、長時間にわたって湿った状態が続くと、菌が角質層へ侵入し、感染が成立してしまいます。水虫=痒い病気、というイメージもありますが実際は痒みが出ない方が多く、知らないうちに家族内で感染が広がってしまっていることもあります。
ーこんな悩みありませんか?ー

「足の指の間がかゆくてついかいてしまう」
「皮がむけて見た目が気になる」
「足の裏に小さな水ぶくれができる」
「かかとがガサガサしてひび割れている」 「市販薬を使っているけどなかなか治らない」
そんなお悩みはありませんか?
水虫は一度かかると再発しやすく、適切な治療をしないと長引いてしまうことも多い病気です。
「たいしたことない」「恥ずかしいから」「市販薬を少し塗ったけどよくならない」「かゆみが強くないから大丈夫」と放置してしまうと、症状が悪化し、ご家族にうつしてしまったり、爪にまで感染してしまうことがあります。水虫は自然に治ることは少ないです。また、「かゆくて掻いてしまう→皮膚が傷つく→さらに菌が入りやすくなる」という悪循環に陥ることもあります。
水虫は特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる身近な皮膚トラブルです。
このようなお悩みを抱えている方は、実はとても多くいらっしゃいます。
適切な治療と日常ケアを続けることで、症状はコントロールすることができます。
ー原因は?ー

水虫の原因は、「白癬菌(はくせんきん)」というカビ(真菌)の感染です。
この白癬菌は、感染者の皮膚から剥がれ落ちた角質に含まれており、それを踏んだり触れたりすることで足の皮膚の表面(角質層)に入り込み、増殖することで皮むけ、赤み、かゆみ(出ないことも多いです)などの症状が起こります。
白癬菌は高温多湿の環境を好みます。特に足は汗をかきやすく、靴や靴下の中が蒸れやすいため、菌が増えやすい条件がそろっています。長時間靴を履く方や、ブーツ・安全靴・革靴など通気性の悪い靴を履く機会が多い方は注意が必要です。
また、白癬菌は特別な場所だけにいるわけではありません。
悪化・感染しやすい環境としては、
・高温多湿(夏場、蒸れた靴の中など)
・足の不衛生な状態(洗い残し、拭き残し)
・免疫力の低下(疲労、持病など)
・共用のバスマットやスリッパ
・温泉・銭湯・プール・ジムの脱衣所や浴場
など、裸足で歩く場所に落ちていることがあります。
ただし、菌が足についただけですぐに発症するわけではありません。
足を清潔に保ち、しっかり乾かす習慣があれば感染を防げることも多いです。しかし、足が長時間湿ったままの状態になると、菌が角質に侵入しやすくなり、水虫を発症します。
・足に小さな傷がある
・免疫力が低下している
・糖尿病などの基礎疾患がある
といった場合は、感染しやすくなることもあります。水虫は「不潔だからなる病気」というわけではありません。
ー主な症状ー
水虫にはいくつかのタイプがあり、症状の出方が異なります。代表的なものは次の4つです。

| 種類 | 主な症状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 趾間型 |
指の間が白くふやける、皮がむける、赤くただれる、強いかゆみ |
最も多いタイプ。湿気がこもりやすい部分に発症しやすい。足の指の間、特に薬指と小指の間に多くみられる。 |
| 小水疱型 | 足の裏や側面に小さな水ぶくれ、強いかゆみ |
春~夏に多い。強いかゆみを伴うことが多く、水ぶくれが破れると皮がむける。 |
| 角質増殖型 | 足裏全体がカサカサ、皮膚が厚くなる、ひび割れ、粉をふいたような状態になる |
かゆみが少ないため気づきにくく、「ただの乾燥肌」と勘違いされやすい。慢性化しやすい。 |
| 爪白癬 |
爪が白く濁り縦ジワが現れる事がある、厚くなる、ボロボロになる |
爪に菌が入り込む。市販薬では治りにくいことがある。 |
水虫はこのようにいくつかの種類があり、症状の出方も人によって異なります。
強いかゆみが出るものもあれば、ほとんどかゆみを感じないタイプもあるため、乾燥や肌荒れと勘違いしてしまうことも少なくありません。
特に、角質増殖型や爪白癬は症状に気づきにくく、気づいたときには長期間続いている場合もあります。そのまま放置してしまうと、症状が広がったり、治療に時間がかかることもあります。
ー水虫の検査・診断ー
水虫の診断には、皮膚や爪の一部を採取して顕微鏡で白癬菌を確認する皮膚真菌検査を行います。見た目が似ている皮膚疾患(湿疹・かぶれなど)との区別が重要で、自己判断で水虫の薬を使い続けてしまった結果、薬へのかぶれも合併して悪化してしまったケースもよく拝見します。
「水虫かな?」と思ったら、まずは正確な診断を受けることが大切です。
ー治療についてー
水虫の治療には、主に抗真菌薬(こうしんきんやく)が使用されます。白癬菌に直接作用する薬で、外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)があります。症状の種類や広がり、爪に感染しているかどうかなどによって、適した治療方法が選ばれます。
| 外用療法 | 趾間型や小水疱型など、比較的軽症の場合は塗り薬が中心となります。抗真菌薬を含むクリームや液剤を患部に塗布します。 症状が改善した後も1〜2か月ほど塗り続けることが推奨されています。 |
| 内服療法 | 角質増殖型や爪白癬(爪水虫)の広範囲の水虫に伴う場合など、塗り薬だけでは効果が不十分なケースでは、飲み薬が処方されることがあります。肝機能への影響があるため、定期的な血液検査を行いながら治療します。 |
| 日常ケア | 治療と並行して、足を清潔に保つ日常ケアも非常に重要です。毎日足をていねいに洗い、指の間までしっかり乾かしましょう。抗真菌作用のある泡石鹸「コラージュ フルフル泡石鹼」での洗浄をおすすめしています。通気性のよい靴を選び、靴は交互に使って乾燥させることも予防に効果的です。 |
爪に感染した場合は「爪白癬(爪水虫)」と呼ばれ、爪が白く濁ったり、厚くなったり、もろくなったりします。この場合は足白癬の治療だけでは完治せず、別の治療(爪専用の外用薬や内服薬など)が必要になる場合が多いです。
コラージュ フルフル泡石鹸
コラージュ フルフル泡石鹸
ー受診の目安ー

「これくらいなら様子を見ても大丈夫かな?」と迷うことはありませんか?
以下のようなサインがみられる場合は、早めに皮膚科へご相談ください。
✓気付いたら足に皮むけがある場合
✓強いかゆみや赤みがある場合
✓水ぶくれができている場合
✓皮膚がジュクジュクしている場合
✓ひび割れや痛みを伴う場合
✓足の爪が白く濁る・厚くなる
✓ボロボロ崩れるといった症状がある場合
✓糖尿病などの持病があり、足の症状が気になる
✓市販薬を1〜2週間ほど使っても改善しない
これらの症状がある場合、水虫(足白癬)の可能性があり、皮膚科での診断と治療が必要になります。
水虫は適切な治療を続けることで改善できる病気です。一人で抱え込まず、お気軽に当院へご相談ください。患者さまお一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案いたします。適切な診断と治療を受けることで、比較的短期間で改善が期待できます。
薬で改善しない、再発を繰り返す場合は、早めに皮膚科で検査・治療を受けましょう。
水虫でお困りの方は当院で気軽にご相談ください。
→水虫に関してのHP記事はこちら
https://shimbashi-hifuka.com/disease/athlete-foot/
