初期の粉瘤は自覚症状がほとんどなく、痛みやかゆみもないため、気づかないことが少なくありません。時間の経過とともに大きくなり、皮膚表面を緩やかに隆起させたり、内容物に由来する独特の臭いがするようになることもあります。
炎症を起こすと、発赤や腫脹、熱感を伴って膿がたまり、強い痛みを生じることがあります。このような状態は「炎症性粉瘤」と呼ばれます。
炎症を起こしてしまった粉瘤は根治術をしても再発率がやや高くなるため炎症を起こしてしまう前に摘出することがベストですが、腫れてしまった粉瘤についても、腫れがおさまってから根治術を実施することができます。
粉瘤は自然に治ることはないため、気になるしこりがある場合は早めに医療機関を受診することが勧められます。
粉瘤

